よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

所感

僕男前

世の中には色んな食べ物があるじゃないですか。 僕は食に興味ないんですけど、まあラーメンは好きなんですよ。最近はあまり食べていないけど、食事を固定化するのが好きなのも相まって、多いときには週4で食べてました。完全に身体を壊す食生活。食どころか…

擬春

年末年始、秋田に帰省した。それからひと月経った。今の秋田にはあまり雪が積もっていないようだが、年末の新幹線を遅らせるほどの寒波には辟易とした。それでも、雪が吹いて曇り空という組み合わせに秋田らしいと思ったりした。 年始に戻ってくると東京は驚…

合間に音楽

セミが鳴くのをやめ、やっと資格試験が終わった。 と書いてはや2ヶ月。セミはベランダ?バルコニー?テラス?で息を引き取り、勝手に骨を埋めようとしている。冗談じゃない。家賃を払って欲しいくらいだ。そして木々はもう紅葉し始めている。もう季節が変わ…

最弱王決定戦

最近物忘れがひどい。あまりにひどいので自分に言い訳をしている「はじめから覚えていないわけで、つまりは忘れていない。だから記憶力が悪いとか物忘れとかそういう問題ではない」と自分に言い聞かせているのだが、人から指摘されると ……ん?なんだか覚えの…

ミランダ・カーの甘酒のCM

見たことありますか?ミランダカーの甘酒のCM。ミ・ランダカー?ミラン・ダカー?(サッカーのクラブ?)この前電車に乗っていた時に偶然見かけたんですけど、なんか面白いんですよ。 CMなんて斜に構えて見ていけば無理矢理でも難癖つけられると思うんですけ…

頭の引き出し

最近物忘れがひどい。あまりにひどいので自分に言い訳をしている。「初めから覚えていないわけで、つまりは忘れていない。だから記憶力が悪いとか物忘れとかそういう問題ではない」と自分に言い聞かせるのだが、人から指摘されるとあぁそういえばと思い出す…

肯定の別れ

先月誕生日を迎えてしまい、どうやら28か29歳になった。歳を取るにつれ、自分の歳はおろか誕生日もあやふやになってしまっている。何かの申し込み用紙に誕生日を書き込むとき、たまに1,2日間違ってしまうくらいなので、人に祝ってもらってやっと誕生日に気づ…

遠き白河の関

仕事の合間を縫って、スマホで甲子園の決勝の速報を追っていた。最近では甲子園をほとんど見ていなかったのに、100回大会ということもあって盛り上がっていることも興味をひいた。強豪ひしめく中、秋田金足農が1回戦突破したときから試合を追うようになった…

苔テラリウム

仕事が忙しい。月の残業時間が従来の3倍くらいになっている。3倍ですよ、3倍。シャアもびっくりニュータイプ。目の前が血に染まって赤い彗星。1日15時間とか働くこともざらなんです。僕だって殺伐としてしまいますよ。コンクリート・ハカバこと東京にはね、…

monument valleyというアプリ

「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で有名なエッシャーをご存知だろうか。 先日、友人に上野の森美術館で開催されているミラクルエッシャー展に行こうと誘われた。ミラクル。よい響きだ。それだけで行きたくなる。芸術だけでなく全てに疎い私だが、エッシャー…

閉店しました

疲れて会社を飛び出し、帰宅のために電車に飛び乗る。ぼんやりとし、目の焦点が合っていないことに、一駅過ぎてしばらくしてから気づく。日が随分長くなったはずだが、もう空は暗くなっていて僕の疲れた顔を窓が映し出していた。電車内を眺め回すと、アニメ…

サボテン

犬は人に付き、猫は家に付く。とはよく言ったもので、よく言ったものでとは言っても詳しいことは私にはわからないけど、会社から社用車の駐車場までの間に猫がよく丸まっている。その鎮座たるや、まるでその場所の主と言わんばかりの立派なものである。その…

やっときゃよかったお勉強

英語がわからない。まったくと言っていいほど、英語がわからない。そもそも日本語だってよくわかってない。間投詞とはなんであるのか。連体形が何を連ねているのか、恥ずかしながらわかっていない。文章を読んだり会話をしていて、(あっ!これ連体形だ!)…

春往来

葉桜になって久しい。桜が散ると、もう春なのかよく分からなくなる。暑い日が続いたかと思ったら、急に寒くなったりして、なるほどどうにもこれが春という感じがしている。 息を切らしながら会社に滑り込む。ややあって、今まで何度聞いたか始業を告げる本鈴…

ほとんど透明のようなブルー

厚手のものはさすがに時間がかかるが、暖かくなって洗濯物がよく乾くようになった。洗濯物自体が薄手になっているのもあるかもしれない。寝巻きも少し薄手のものになった。春という季節は24℃なんて暑いものだったかしら。毎年夏みたいな春に辟易とする。 風…

桜応募券にて

数日暖かい日が続いたためか、桜がいつの間にやら咲いている。団子のようにわさわさと集合したように咲いている。もう随分春だ。すこぶる眠い。私の田舎では、桜が咲くのは4月末頃になる。そのために卒業や入社のような、節目の桜に違和感を感じ続けている。…

ラリー

元々寝つきがよく、朝になっても目の覚めない人間だ。そのはずなのに、ここ1ヶ月近く、寝ても目が覚めてしまうような生活を送っている。あるいは、説明しづらいのだけれど、腕や脚の神経がうまく反応していないというか、力が入りづらくなるような感覚があ…

気付けスズキ

スズキは激怒した。必ず、かの無為徒食の冷凍庫を働かさねばならぬと決意した。スズキにはほぼ何もわからぬ。偏差値もIQも20くらいだ。スズキは、都のカイシャインである。法螺を吹き、なにとも遊ばず一人ひっそり暮らしてきた。けれども残業に対しては、人…

合縁奇縁

ホームに駆け上がり、息を弾ませたまま新幹線に乗り込む。年末年始だからか、覚悟していたよりも人が多い。盛岡行きに飛び乗り、足早に車内を進み空席を探す。おじさんが通路側に身を乗り出していて歩きづらい。背負ったショルダーバッグが当たらないように…

共通言語と合言葉と

今年も12月に入って久しく、残すところもあと1週間ばかりとなった。 今年の流行語は「インスタ映え」「忖度」だったそうだ。インスタと呼ばれる写真を投稿するSNSの存在は知っているが、実際に使用したことはない。そもそも僕のような老人界の新人王が撮った…

ミライ

朝、携帯と時計の目覚ましに起こされる。昨日深酒したことを部屋の臭いで感じる。空き缶と氷の溶けたコップが机に散乱しているのが見える。なんとなく自分も酒臭いような気がする。今日はマスクをしようと思う。 朝日というのはどこまでが朝日なのだろう。昼…

想像力と眼鏡

目が悪い。ここ数年、眼精疲労に悩まされている。仕事でパソコンを見続けているからかもしれない。あるいはそれ以外でスマホを見続けたり、本を読んだり漫画を読んだりパソコンを眺めているからかもしれない。しかしこれらは仮定の話であり、実際のところ、…

私の本棚

読書家の友人に、「貴様の薄汚れた気持ちの悪い本棚について、ブタ面に汗をかきながら書け」という意味の丁寧語をかまされたので、今回はそれに則って書いていこうと思う。 まず本棚そのものなんだけれど、家には3つある。その中の細長い1つはイケアから買っ…

台風と頭の靄

天候のことばかり話す人を天候居士と言って、天気のことしか話せない無能な作家を指した。という話があった。 タリム。そんな名前の付けられた台風18号が通り過ぎた。これは日本を徹底的に縦断していった。月曜が敬老の日で3連休だった。台風が過ぎ去ったあ…

今日一日

人に言われてはたと気付く。正確には思い出す。そういえば今日は誕生日だった。 およそ半年ぶりに休日出勤をする。あまりに久し振りで、仕事があることを忘れてしまう。朝、辛うじて思い出して、けたたましく鳴る目覚ましを止める。合間を縫って振動する携帯…

4人はさすがに入らない

さて、趣向を変えて今回はなぞなぞから始めましょう。 もんだい:会社に2本、社用車に2本、鞄に1本、家に1本。これなーんだ。 こたえ:『傘』 皆さんのような傘プロレタリアと違って、僕は傘に関してはブルジョワジーなんです。現在6本所持しています。実際…

センチメンタル状態におけるフラッシュバック現象

2週間ほど前の水曜日ことだったか。仕事ばかりで身体も鈍ってきたことだし少し走ろうかとバッティングセンターから帰ってきて筋トレをしながら思い、筋肉の悲鳴を聞きながらワイヤレスのイヤホンを耳にはめ、ランニングシューズを履いた。トボトボ走りなが…

縁と賞味期限

4月下旬だったか、渋谷で凡そ5年振りに後輩に会った。大学生の頃に一緒にバイトをしていた、後輩というよりも友人のような人間だ。ここ5年ほど全く連絡は取っていなかった。連絡を取ったきっかけは、なんだかLINEのタイムラインとかいう不要なところに「横浜…

親子二代のマドロスなのに

ゴールデンウィークである。『ゴールデン』の名を冠するにふさわしい連休だ。GWに入る前、上司が仕事をしているのを横目に、僕はせっせとスケジュールに『有給所得奨励日』と打ち込んでいた。またあるときは、連休を決め込もうという僕のことを、上司がスラ…

ゴロワースの香り、あるいは氷の溶ける音

お洒落な文章を書いてみろ。 正面に座っていた同期は、ビールで顔を真っ赤にしながら俺にそう言った。 自分でもわかるような引きつり笑いをして、小さく頷いた。ぬるくなったビールをあおった。 ──土台無理な話だ。 なぜなら俺は自分が洒落ていないことを知…