よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

所感

Asobi

おブラック企業におわすハラスメントのロイヤルストレートフラッシュ上司から開放され、有給消化に入ったのはついこの前と思っていたのに、気がつくともう残すところあと僅か。現在人生初の無職。学生や社会人といった肩書から逸脱ないよう、存外真面目に生…

なぜか今日は、涙がこぼれそう

仕事をしていたら、1件のメッセージがきた。その中身を確認した俺は小さく声をあげて、そのまま動けなくなった。今日、チバユウスケというヒーローが亡くなった。 それはチバユウスケという世界の終わりだった。 チバユウスケを知らないという方は、映画THE …

陽炎

近くの川のせいか、晴れてはいるものの吹き抜ける風が少し冷たい。コートを羽織るには暑い気もするが、スーツだけでは少し心許ないような朝。仕事の予定が頭をちらつくのを、愚にもつかないニュースで塗り替える。今年覚えた花が咲いている。雪柳、雪柳、木…

梅と雨

立春(2月5日頃)を過ぎてなお残る寒さを『余寒』と言うらしい。雪国育ちの僕としては、2月など最も寒い時期という環境で育ってきたのだから、何度経験しようともこの季語には疑問を禁じ得ない。そんなことを思いつつ、最近は晴れていても厚手の防寒着が必要だ…

OP.VRと霊体のジジイ

先日、とは言っても1ヶ月以上前のこと。渋谷PARCO MUSIUM TOKYOで開催されていたジュリアン・オピー(Julian Opie)の個展『OP.VR@PARCO』に行ってきた。アートも分からんのに小生意気に。分からないなりにもそういうものを眺めるのが好きだ。何度か赤坂ミッ…

さよならぼくのiPod

Bluetoothという見えない線で繋がれたイヤホンから、ラリー・カールトンのRoom335が流れている。机に向かうときに重用しているこの曲を好むようになったのは、高校時分の正月だった。今年の曲を決めようとiPod nanoをシャッフル再生し、一発目に出てきたのが…

思い出す必要すらない

常々言っているが、怖いくらい記憶がない。ここ数年は自分でも笑えないほど記憶力と集中力がない。高校の頃、卒業した小学校の学年100人くらいだったらだいたい覚えていたのだが、今となっては数人しか出てこない。嘘のようだ。覚えていたというのが気のせい…

出口入口そして重さ

自分で言うのも恥ずかしいですが、子供の頃、特に幼稚園児の僕はまぁ可愛かった。周りには蝶よ花よと育てられ、すれ違う人々は可愛いと振り返った……とかなんとか。じゃあなぜ今のお前はブタ面トラックぶら下げて、ねじりハチマキよろしく捻くれ上がった性格…

繋がらない

今月中旬、かろうじて休みが確保できたので、所用で実家に帰省していた。 実家は平穏で、世は事もなしといった様相を呈していた。父は体調を崩し少し痩せ、母は仕事を終えてから少し小さくなった気がするものの、それでも1日のほとんどを労働に費やしている…

納税の教え

みなさん。クリスマス、どうお過ごしですか?僕は労働に次ぐ労働です。 ひどい。労働環境がとにかくひどい。ブラック。日々残業がとどまるところを知らない。飛ぶ鳥を落とし、竹を破り、竜昇り虎に騎す勢い。あるいはブレーキの壊れた自転車で急坂を下る勢い…

染み

転居が迫っている。そもそも年内に引っ越そうとは考えていたのだが、仕事で異動があり、まったく予想外の、承服しかねる転居を迫られることとなった。更に異動先の建物も移転最中で、公私共に引っ越しを強いられることとなった。慣れない異動先、嫌な人間関…

春の雨

暖かい日が続いたと思ったら、突然冷たい雨が降った。油断していたために雨具はなかった。濡れた頭を拭きながら空っぽの冷蔵庫を開け放したら、振動音とともにファンがまわり庫内を冷やし始めた。何もない空間を冷やすなんて、つくづく無意味だ。仕事なんて…

春はsugarのchangesが聴きたくなる

なんだか暖かいなと思っていたら、関東では先日春一番が吹いたらしい。統計を取り始めた1951年以降、最も早いと聞いた。 雪下ろしが大変だと実家の母が言った。送られた写真では父が雪かきをしていた。 youtu.be 「音楽は記憶のインデックス」というのは誰が…

青汁

最近仕事が忙しくなって、残業のために終電間近で帰ることが増えた。帰る頃には空腹のピークはとうに過ぎていて、寝る分には困らない程度のことが多かった。遅くに食事をすると眠りが浅くなるのと、食べる気力が湧かないので、だんだんと何かを口にすること…

合間に音楽2

今回はここ数ヶ月でよく聴いた曲をただ貼り付けて、『どうです、僕のセンスは。なかなかでしょう?』というだけの記事にしたいと思います。相も変わらずゆらゆら帝国のライブ映像を見てため息交じりで見とれているくらいなので、ちょっと今時の音楽というも…

そして老いた母は言った

先日誕生日を迎え、30歳になった。三十路になった気分はどうかと言われ、応えに窮してしまった。昨日の地続きとして今日があって、自分としてはなにも変わった気がしない。けれど、20歳のときほどではないにせよ、それは確実にひとつの節目であった。せっか…

ただ、ふっと好きなんだ

前回、私は自分の好きだという感情が本当に”正しい”のか、不安になる。好きってなんですか?という、三十路にもなろう男が思春期のいいそうなことを書いたところ(それでも好きだと言えるのか)、友人がアンサーソングを書いてくれた(好きと言っていい)。…

それでも好きだと言えるのか

好きなものを好きと言うのは難しい。昔に比べれば多用な価値観が許容されるようになったとはいえ、それでもある種のレッテルは簡単にはなくならない。 例えばアニメが好きと言えばオタクっぽいと思われそうだし、ゲームが好きと言えば子供っぽいと言われる。…

ほろ酔い便

自炊することが多くなった。自分で作ったものを食べていると、何を作ってもなんだかいつも同じ色、同じ味だなと思う。どんどん作るのが飽きてくる原因のひとつだ。 味覚と言えばネットでも話題になった、5/3に放送されたサザエさんのノリスケほろ酔い便。 以…

コーヒーの汗

新型コロナの影響を受け、鈍重な弊社もさすがに怖くなったのか自宅待機することが多くなった。家と客先を往復することはあったものの、会社に行ったのは20日振りになった。それでも目新しさや懐かしさはなく別段久し振りだと思うこともなかったが、人のまば…

ただおめでとうと言いたいだけ

友人が結婚する。正確には既に婚姻関係にあるのだが、この度結婚式を挙げることとなった。 最近献文に凝っている。祝い事に際し、なにかひとつ慶びの献文でもと思ったが、しかしどうにも言葉が出てこない。まったく不思議なことだ。無関心というわけでは当然…

ある後輩への献文

君、聞きました。会社を辞めるそうですね。 いつかは来ることだと分かっていても、実際にそうなると驚くものですね。現に私は柄にもなく感傷的な気持ちになっています。心の準備はできていたはずなのに、なかなか受け止められません。それもそうでしょう。僕…

龍角散とポカリ

これは一ヶ月前に書いたものなので、時間感覚がおかしいですが、気にせず読んでください。 あめーっすこしゃっすー 2020年、明けたかと思ったらすごい勢いで1月を終えようとしているので、なるべく早口での新年の挨拶です。 始まったことを認識しておかない…

なにがガツンだ

アイスが好きで年中食っている。春夏秋冬である。ハーゲンダッツのようなアイスクリームやアイスミルク、ラクトアイスも好きだが、頭ひとつ抜きん出て好きなのは氷菓だ。口がさっぱりするからである。 今夏、いつも通りにガツン、とみかんを食べていたところ…

お忘れものはございませんか

我が家の家宝『ワスノン』 YouTubeをだらだらと流していると、ラジオだったり芸人のトークが出てくる。それを何の気なしに見ていると、この人たちはよくこんなに数々の面白いエピソードトークができるものだと感心する。僕には記憶がないので、エピソードト…

少しだけ大人になった気でいる

先日誕生日を迎えた。少し早く寝て、起きると何件かおめでとうとメッセージが来ていた。ありがたかった。多分どんどんメッセージをやり取りする件数が減っている。人間関係が苦手だから仕方ない。 前回書いた記事がひどく雑で、旅行の仕方が効率が悪く段取り…

僕たちはいつもそれを問われている

友人の実家で友人家族と友人夫婦とBBQしているところに乱入してきたんですけど、なんで僕はこう気を遣えないかな。楽しかったな。家族という概念に新しい価値観が生まれました。、— 鈴木幇間斎 (@happy_diet12) 2019年8月10日 盆休み、幸い仕事も入らなかっ…

ゆっくりと刺さる

言葉には、大別すると即効性のものと遅効性のものがある。 言葉が刺さるというのだから、刃物で考えてみる。もちろん殴られることもある。 即効性は、名言・至言に多く、刃物で思い切り刺されたような感覚に陥るものとでも言えるかもしれない。これは案外傷…

最終回の再放送は、無い

靄がかかったようにずっと頭がぼんやりしている。やることはあるはずなのに一向に進む気配がない。思考が重い。どうにも発見がない。本当は色んなことを考えていたはずなのに。毛布にくるまって時間をやり過ごすことが多くなった。直面する大きな問題がない…

滞っている

ぼんやりしているうちに10連休が終わった。特にどこに行くでもなく、そのほとんどを友人夫婦と過ごし、半ば僕も苦笑い。先日、その友人から本を頂戴した。村上龍の『五分後の世界』だった。以前、「限りなく透明に近いブルー」で挫折した経験があった。村上…