よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

方々見聞録・四国3

前回に引き続き、四国見聞録を。今回はラスト徳島。

 

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◎徳島

鳴門駅、駅はこじんまり。駅周辺も閑散としていた。他にメインストリートとなるところがあるみたいだ。聞くところによると、そもそも四国は鉄道が赤字らしい。車文化なのだろう。四国のその最たる場所なのかもしれない。駅には足湯があった。駅としては高知駅が一番大きかった。

「うだつが上がらない」のうだつの町並みも時間が合わず断念。渦潮も断念。渦潮を見たい場合、いつでも見られるものではないのできちんと調べる必要がある。案内の方に渦が見られるのには旧暦が云々…と聞いたが、半分ほどしか聞いていなかった。孔子、偉いとのこと。

朝から大塚国際美術館。今までは美術館に行っても絵画は敬遠していた。自分自身絵が苦手でまったく描けないのも手伝って、絵画を理解しようともせず、あまり興味のなかった僕が、まさか7時間もいるとは思いもしなかった。足腰がやられてしまったのでキャタピラにしたいくらいだった。それでも実際はもう3時間はいられた。時間がなく、後半ちょっと飛ばしたてしまった。

トロンプ・ルイユにエッシャーの「滝」や「メタモルフォーゼ」がなかったのは残念。ちょうど友人に勧められてジヴェルニーの食卓を読んでいたお陰か、印象派のゾーンに愛着があった。モネ、マティスドガセザンヌ。なにか取っ掛かりというか、ひとつでも見たい作品があれば、気付いたらずっと楽しめるような場所だった。絵の隣に解説があるのも嬉しい。

トロワイヨンの耕地へ向かう牛、ヨンキントのセーヌ川とノートル=ダム、キーランドの夏の夜などが良かった。まったく知らなかったけれど、それも含めて楽しめる。

カササギクロード・モネ

 

大塚国際美術館のすごいところは、世界各国の1000点あまりの『原画と同じ大きさ』の絵画が、なおかつ『ひびや退色までも』忠実に再現しているというのだから最高に常軌を逸している。しかも陶器でできているから退色劣化や火災による消失もないとのこと。偉業とは狂気と紙一重なのかもしれない。

レプリカとはいえ、名画がこれほど集中しているのは世界でここだけのため、世界中から人が来ると言われたのも納得。デジタル化の激しい昨今、原寸大のほぼ実物がもつ力は、やはり体験してこそわかるのだ。

 

新神戸

高速バスで新神戸へ時間を持て余した。そのまま新幹線で東京駅へ。新神戸ではなく神戸が栄えているのだろう。

 

 

四国をやっと制覇できた。また行くとしたら、今回行けなかったところのリベンジがしたい。お遍路もいいかもしれない。体力に自信がないので、脚をキャタピラにして。