忘年会をするまでもなく、すべて忘れている。そもそも覚えていない。覚えていないものを忘れようがない。しかし、そうは言っても今年を振り返りたい。なぜならそれは大事なことだからだ。定期的に省みるべきなのだ。振り返りたいんだけど、ほとんどなにも覚えていない。「ほとんど」というのは格好をつけただけであって、本当は本当になにも覚えていない。覚えていることといえば2週間ほど前に39℃の熱を出し、あまりのつらさにテンションが高くなり、「俺の躰は大きなフラスコだ」と絶叫していたことくらい。そして今も体調が思わしくないので、覚えているというより地続きなだけだ。
俺の身体は一本のフラスコだ。
機械 / 横光利一
他に覚えていることと言えば、アルマーニの制服騒動と将棋の藤井四段が気がつけば七段になっていたことくらい。藤井七段に関しては、この勢いでいくとたぶん来年中には三十五段くらいまではいくのかなと。藤井三十五ですよ。なんなんだ、直木三十五じゃないんだから。ああ、そういえば日大悪質タックルと山口メンバーの件もありました。
夏は災害と認識されるレベルの酷暑。車の外気温表示が41℃だったとき、コンクリート・ハカバTOKYOの底力の一端を見ました。火葬場いらず。その中での金農フィーバーも記憶に新しい。
渋谷では軽トラをひっくり返したり痴漢をするという奇祭『ハロウィーン』が話題になったのも思い出しました。たぶん軽トラをひっくり返したのは日大によるタックル。本当に悪質ですね。こわいこわい。痴漢は山口メンバーの犯行でしたっけ?お酒もこわい。
自分の書いたものも振り返るため、よかれと思って5選選びました。なぜ5選なのか。4は縁起が悪いとされ、6は多いからだ。ちなみに3は少し少ない。
1.
僕の、僕による、僕のための記事です。僕が僕について調べています。もちろん、意味はわかりません。でも、人生ってそういうものでしょう?
2.
家族が亡くなったらどんな感じなんだろうか。という怖い思いつきの一端を擬似体験した話です。伸びなくても個人的に気に入っています。
3.
友人たちが引っ越したことによって、僕の部屋がなくなったという記事です。むしろ、人の家に僕の部屋があるということが異常事態なのですが、世の中はちょっと異常な方が楽しいじゃないですか。
4.
僕というメロスが、人の家に転がり込んでなお悪態をつくという、太宰治が溜息をつきそうな話です。冷凍庫はちゃんと冷えるものを使いましょうね。
5.
この季節、甘酒を飲む際には思い出してください。絶対に。でないと全裸ねじりハチマキおじさんが奇声をあげながらやってきますからね。覚悟しろ!
頑張って書いている割には、よくわからない内容ばかりだった。一体なんなんだ。
それではご自愛ください。よいお年を。