よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

Working Dead

ひどく疲れている。せっかくの休日、昨夜は1時に寝て、16時に起きた。歳を取ると寝られなくなる。寝るのにも体力がいるのだ。と聞いたことがあるが、あれはいったいなんだったのか。15時間も寝ていた。30歳を越えたが、睡眠時間が減る気配は一向にない。食事も忘れ、惰眠を貪り食っている。単純に疲労が蓄積しているにしたって寝すぎな気もする。

異動してからというもの、平日の残業時間が増えた。日々帰りが遅くなるだけでなく、朝7時前には会社に着いていなければならない日がある。他人の粗雑なミスを代わりに引き受けることも増えた。

さらにはとどめと言わんばかりに休日出勤が圧倒的に増えた。ところが代休が取れるような業務の隙間はなく、仮に休んだところで電話に起され、呼び出される。

 

最近では就業時間を刑期と呼んでいる。模範囚となって早く刑期を終えたいのだが、なぜか弊社とかいう刑務所はそういう人間に刑期の延長を促す。おい刑務官、聞いているか。俺は反省しているぞ。この刑務所に入ったことを。HAHAHA!ちなみに書類作成などの業務を刑務作業と呼んでいる。退勤は仮釈放。

 

仕事中は「あ゛ぁ゛ぁ゛ー…」とか「う゛ぅ゛…」など、だいたいうめき声を上げている。刑期とか囚人などと言ったが、人間というよりはむしろゾンビに近いかもしれない。Working  Dead。労働に殺されてなお、労働に縛られている。

今更ながらWalking  Deadを観ていたのだが、物語よりも大量に出てくるゾンビに惹かれてしまった。ちょうどあんな感じで仕事をしているからだろう。ちなみに僕もゾンビ同様、頭をカチ割られると死ぬ。そもそもゾンビはなぜ人を食うのか。本能だろうか。本能というのであれば睡眠や繁殖行動があっても良さそうなものだが。

そう考えると、呻きながら生ける屍のように仕事をするWorking  Deadは、労働が本能に刷り込まれているのだろうか。死してなお悲しい性で動いているようで、これはこれで悲しい話だ。

 

上司のお小言や客先からの催促に困ったときには、白目をむきながらあ゛ぁ゛ぁ゛ーとか適当な返事をしてみようか。あるいは無防備な首に噛みつくのもいい。もしかしたらバットで頭をカチ割ってくれるかもしれない。発想が囚人ではなくゾンビ側。

Working  Deadというワードを使いたかっただけで1000文字書いてみた。気に入った方がいたらご自由にお使いください。