よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

方方見聞録・滋賀1

今月は発狂して、虎になってしまうのではないかというくらい忙殺されており、なかなか書く時間と気力がなかった。多くの人が1年の振り返りや記事のまとめをされているが、振り返ろうにもほとんど記憶がないので、通常通り書いていこうと思う。

先日、社用で名古屋に行った際、その忙しさと公私共にろくなことがない生活にいよいよ嫌気が指し、現実逃避がてら私用で滋賀を回遊してきた。もうしばらく前であるからほとんど曖昧な記憶になってしまったけれど、ここでもろくなことがなかった。これを話すような人間関係もないので、見聞録として吐き出しがてら記していきたい。

 そもそもなぜ滋賀に行ったのか。今まで社用で何度も名古屋に行っていたのだが、いつも持病のホームシックが発症してしまい、泣きながら新幹線に飛び乗るばかりだった。

休みは家の中にこもっているから、仕事で名古屋に行くのならついでに遠出をしてみようかと思い立った。名古屋は僕の食指が伸びるところがあまりなく、近場の京都は日数を確保して改めて行きたかった。結局、近場でなかなか行かないだろうところに行こうと思い立ち、滋賀に決まったという次第。

前置きが長くなった。

 

 

16日(金)

前日は4時まで飲んでいたこともあり、研修は白目をむきながらもなんとか終えることができた。

終わってから、最高の同期と最高の飯へ。最高の同期は一人ずついなくなってしまい、今では半分以下になってしまった。誰がいなくなったのかはよく覚えていないし、彼らのその後も知らない。最高の同期との最高の絆は、そんな小さなことを気にしないものなのだ。

何人かは1泊2日という日程にもかかわらずホームシックで震える手を抑え、目を血走らせながら走って帰ってしまったので、6人で名古屋名物味噌カツへ。多分うまかった。あんまり覚えていない。

クリスマスに浮かれる地下街を抜け、みんなを見送る。どうやら名古屋にもクリスマスという風習があるらしい。道路交通法はないのに。名古屋出身の同期は「道路に白線を引いただけだから」と言っていた。体育祭感覚なのだろう。安全運転をいう競技を導入してはいかがだろうか。

送り届けて、僕は駅前のホテルへ。2500円。どうです、破格でしょう。面白半分で予約したのだけれど、入って驚いた。1階が居酒屋。まあうるさい。しかも部屋の壁も薄く、申し訳程度にある受付のすぐ横であったから、終始話し声が終始聞こえてくる。シャワー、トイレは共用。正直気持ちが悪かった。

頼りない鍵を開けると、室内はすぐベッド。傍に小さいテーブルと椅子。刑務所の間取りを想像してみてほしい。プリズンブレイクでも、ショーシャンクの空にでも。ほぼそれで間違いない。

小さい窓があったのだけれど、外がすぐ名古屋のドヤ街なので、ガンガン雄叫びと女の高笑いがひっきりなしに聞こえてくる。おそらく世紀末なのだろう。荷物に肩パッドとモヒカンを用意していなかったので、気の小さい僕は気後れして、うすら寒い部屋の中で小刻みに震えながら三島由紀夫レター教室を読んでいた。

 

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 同期は何人か連れ去られてしまった。是非返してほしい。

 

すぐに寝て、次の日に。長くなりそうなので、次の日以降は次の記事で書いていこうと思う。