よかれと思って大惨事

感情と思考の供養

方方見聞録・三重1

1周年記念じゃい!祭りじゃい!ワッショイ!

 

冒頭から取り乱してしまってすまない。このブログも1年が経ったらしい。それとは関係なく、今回の見聞録はタイトルにもあるように、三重だ。そう、お馴染み出張にかこつけた旅行だ。ということで、三重見聞録について書いていこう。ちなみに三重にした理由は、なんとなくだ。行こうとしなければ行かないからだ。

 

三重には一体何があるか。まずはそこからだ。有名なのは伊勢神宮だろう。あとはなんだか偉い人たちが集まるサミットとかいうのが伊勢志摩で開かれていたのも記憶に新しい。ナガシマスパーランドもある。西の富士急ハイランドにあたる絶叫系が多い大型amusement parkだ。これはいつか絶対行く。もう人生の予定に入っている。いつになるかは未定だ。他には志摩スペイン村。日本にはアメリカ村にドイツ村など沢山の外国村が点在しているが、これもそのひとつだ。余談だが、日光江戸村に関しては分類をどうするかで専門家の意見が割れているそうだ。江戸村て。いつか平成村なんてのもできるのだろうか。

三重はご当地グルメも多い。松阪牛伊勢うどん、てこね寿司に赤福など様々だ。伊勢海老は伊勢湾で取れるからというものでもないらしい。ここいらの難しいことはわからんので専門家にでも聞いて欲しい。あとあまり食べ物に頓着がないのでグルメ的要素は相変わらず皆無と思っていただいて構わない。

 

金曜日に出張先の名古屋を出発し、夜は松阪に泊まった。部屋からは出ていない。ホテルの窓から外をぼんやりと眺め、夜だ。暗い。とは思った。それ以上の感想はない。

翌土曜には伊勢神宮の外宮・内宮を参拝した。お伊勢参りだ。僕は忍者だから伊賀にも行ってみようかと思ったが、些か交通の弁が悪く遠いので断念した。志摩スペイン村に関しても同様に遠く、加えて一人で行ったらいたたまれずに精神がやられると思い選ばなかった。戦略的撤退だ。kashikoi。

 

伊勢神宮は『外宮』『内宮』というように2つに分かれていた。これがとても広い。どちらも広い。明治神宮を思い出す広さとつくりだ。ちょっと遠回りしてしまったが、伊勢神宮の広さをわかりやすいように例えるならば、伊勢神宮と同じくらいのグラウンドの大きさがあると仮定すると、それと同じ広さだと思う。さすが日本人のふるさとと言われるだけある。広い。ちなみに参拝には作法的なものがあるらしい。

神宮のお祭りは、「外宮先祭げくうせんさい」といって、まず外宮から行われます。

www.isejingu.or.jp

 

まずはこれだ。『外宮』『内宮』と分かれているうち、外宮を先に回る。なかでも御正宮と呼ばれるところを先にお参りをする。外宮の場合は衣食住を司る豊受大御神を祀っている。その後、別宮へお参りをするということだ。

内宮の場合、天照大御神を祀っている御正宮を参拝したのち、別宮に行くということだ。詳しいことは各種古文書でご参照されたい。あと、外宮は左通行、内宮は右通行なので追記しておこう。

なんでも外宮、内宮どちらか片方をお参りするのは”Kata-mairi”と呼ばれ、避けられることらしい。僕のようなデキる企業戦士はお分かりのことと思うが、部長に挨拶せずに課長にのみ挨拶することは失礼だし、偉い役員の片方にしか顔を出さないのは即射殺ものだということと似ているだろう。しかし会社と違うところは、お金を渡さないことだ。会社では上司に"ほんの感謝の気持ち"と称して金銭を渡すが、伊勢神宮では御賽銭をしないのだ。御正宮にも賽銭箱はなく、白い布があるのだが、これはお金を投げさせないようにということらしい。銭を渡さなくていいとは、やはり位の高い神は心が広い。 

 

伊勢神宮内では、パワーなんとかというスポットがたくさんあった。レバノンシーダーによく似た立派な杉が多くあったが、一部の杉の表面は滑らかで、人々はそこを頻りに触っては有難がっていた。変な宗教か、はたまたパワー、なんてったっけ、ほら、なんかそういうスポットのこと。多分それだと思う。杉はたくさんあった。そもそもあれが杉である自信がないが、およそ杉。たくさんの背の高い杉が敷地いっぱいにあった。そこからの木漏れ日はなんとなく神々しく、太い幹は頼もしかった。あと寒い。杉花粉の人を連れていくという遊びがしたいと思った。

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幹の表面が滑らかな杉的なやつ

 

外宮、内宮に入っていくときに橋を渡るんだけど、それが神の領域に入っていくという意味になっているらしい。橋から見える川はどちらも澄んでいてふさわしい綺麗さだった。伊勢神宮はどこにいても気持ちが正されるというか、静寂な雰囲気があった。

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内宮内に流れる五十鈴川。御手洗場にもなる澄み具合。

 

参拝が終わって、おはらい町のおかげ横丁へと進んだ。ここは人がごった返している。んで三重、日が出てても寒い。震えながら散策していたんだけど、なんだかどこも混んでいてちょっと萎えてしまった。食べ物屋が多く、てこね寿しを食べたら腹がいっぱいになってしまって、他にも面白そうな食べ物があったんだけど特に口にせずぷらぷらして宿へ。おかげ横丁は腹が満たされると魅力が薄れる。小食には辛いし、スーツにセーターの装備だと寒くて昼間っから酒という気分にもなれない。うーん…

 

夜は湯の山温泉というところの宿に泊まった。なんかわからんが温泉からはほのかにプールみたいな臭いがした。ハハッ!ふっしぎー!!露天風呂は視野が狭かった。夕食も松坂牛はおろか、郷土料理的なものは何ひとつ出てこなかった。一人での宿選びは難しいんだ。まあ泊まれただけでも良しとしたいが、うーん…

 

このあとは部屋で酒飲んで、寝た。

ではまた次回。見聞録なんて碌なことがねえ。